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導入事例

コールドチェーンを切らずに「葉とらずりんご」を海の向こうへ
株式会社アライドコーポレーション

「日本で食べたりんごが食べたい」を叶えるために
品質を落とさず運ぶインフラを完備

海外事業部 今井政樹氏

 アライドコーポレーションは、40年以上前からタイ食品の輸入販売を行っているほか、2019年よりタイ現地でも日本の果物の販売をスタートさせました。
 国内生産者の声、生産物を海外のお客様までしっかり届けるため、「産直輸出」のしくみを構築。
 2020年からは、当社「葉とらずりんご」の取扱いを開始し、年々数量を伸ばしていただいています。
 「葉とらずりんご」取扱い導入事例として、アライドコーポレーション/海外事業部/今井政樹さんにお話を伺いました。


会社情報:株式会社アライドコーポレーション
導入サービス:りんご事業(葉とらずりんごの仕入販売)
導入目的:タイ向け青果輸出販売
課題:産地~売場までをコントロールできる青果商材を探していた
効果:日本の果物ブランドとして「葉とらずりんご」をタイ市場で定着させることに成功

赤くなくても売れる市場がある 「葉とらずりんご」に注目

 日本国内で青果売場に並ぶりんごは「赤い色」というのがひとつの基準ですが、海外では色づきよりも、味そのものや「日本の果物」というブランド力が価値基準になると今井さんは話します。

 「葉とらずりんごを探していました。共通の知人を通じてイーサポートリンクの葉とらずりんごを紹介してもらったのがきっかけで、取引がスタートしました。イーサポートリンクでは、収穫したりんごを弘前センター(青森県)の貯蔵庫で低温のまま保管しているので、9月から翌年6月までの長期販売が可能。新しい市場でブランドを定着させるのに十分な販売期間を確保できると思いました」

収穫産地からタイの売場まで鮮度を維持して届ける

 「青果物の産直輸出は、イチゴの取扱いから始めたんです。イチゴは温度変化や輸送によるダメージを受けやすい商材のため、市場仕入を中心としていた輸出開始当初はロス率が高くとても苦労しました。そこで、イチゴを運べるインフラが整えられれば、他の青果の取扱いも可能になるはずだと思い、どうしたら品質を落とさずにタイまで運べるかを考えました」
 それからテストを重ね、アライドコーポレーションでは商材となる青果物を、生産農家のもとから10℃以下のコールドチェーンをキープしたまま、エアー便で産地からタイの売場までわずか3日で納品する独自の流通網を整備。その結果、インフラ整備後は8%あったロス率が0.8%まで減少したそうです。 船便も同様にコールドチェーンを維持することで「葉とらずりんご」のように美味しさそのまま、タイのお客様までお届けいただいています。

「産地パートナー」としてのイーサポートリンク

 昨今農作物は、異常気象による収穫量の減少や、保管・流通時、店頭陳列後の傷みによるダメージも受けやすくなっています。外見はいつもと変わらない状態に見えても、収穫時の状況によって、販売期間を調整しなければならないケースも出てきます。
  「収穫時のリアルタイムの産地情報をイーサポートリンクの担当者から直接聞けるというのは非常に助かっています。輸出先国の販売スタッフとその情報を共有することで、一番良い状態で商品を販売することができるからです」

持続可能なビジネスでなければ意味がない

 「タイをはじめアジア諸国では、果物は生きるための重要な栄養源。継続的に日本の果物を購入してもらうためには、価格や品質はもちろん、アライドの扱う果物なら……という信頼を得る必要があります。りんご販売においては、産地パートナーであるイーサポートリンクと販促や出荷量の調整、長期戦略を練りながら、導入当初から着実に売上を伸ばしてきました。毎年目標を設定し、お互い協力しながら、タイのみならず幅広く海外への販路拡大にチャレンジし続けています。そして日本の果物、アライドが扱う果物は品質が高く美味しい、というブランディングの推進を行いたいと思います」