なぜ選ばれたのか
各社の声

導入事例

生産者との連携強化で魅力的な売り場づくりを実現
株式会社ヤオコー

生鮮部 青果担当部長 西山淳一氏

 株式会社ヤオコーは、業界でもいち早く青果売場に「地元野菜コーナー」を設置した企業です。近隣の農家さんと一緒に「ただの置き場」にしない、地元野菜のためのコーナーを作ってきました。
 コーナーの人気や設置の店舗数が増える一方で、個店ごとに対応していた事務作業は煩雑化していきました。インボイス制度への対応も考えなければならない局面にも差し掛かり、システム導入を検討する中、イーサポートリンクにお声掛けいただきました。 
 es-Marché (エスマルシェ)導入後の変化・メリットについて、ヤオコー生鮮部/青果担当部長/西山淳一さんにお話を伺いました。

会社情報:株式会社ヤオコー
導入サービス:es-Marché (エスマルシェ) [地場野菜調達支援サービス]
課題:地元野菜コーナーの売上を本部でも把握できるようにしたい
効果:調達のバランスが取りやすくなり、売場全体の活性化に繋がった

仕入全体を「見える化」する

 「ヤオコーが青果売場に地元野菜コーナーの設置を始めたのは1994年前後のことです。1店舗からスタートした同コーナーの設置店舗数が徐々に増えてゆくと同時に、地元野菜コーナーのある店舗全体の売上を本部が把握することが難しくなっていました。
 地元野菜コーナーに陳列する商品は、農家さんが近隣のヤオコー店舗に直接持込み、何をどれだけ置くかについては店舗担当者と決めています。地元野菜コーナーの商品人気が上がっていけば、当然同じ品目の本部発注量が少なくなります。
一方本部側では、個店ごとに対応している地元野菜コーナーの農家さんや品目までは把握しきれていなかったので、急に本部への発注量が減ったりすると一体なんでだろう?という状況に陥っていました。
 そこで、農家さん、店舗担当者、本部……共通で管理できるシステムがないか探していたところ、イーサポートリンクのes-Marché (エスマルシェ) に行きつきました。2022年に導入を開始したes-Marché (エスマルシェ)の機能を使うと、いつ・どの商品が売れたかがほぼリアルタイムに配信され、その日のうちに農家さん、店舗担当者、本部の三者で、売上分析ができるようになりました。 
 本部仕入と地元野菜の仕入両方を把握することで、青果売場全体の陳列・仕入バランスを調整できるようになり、店舗全体の活性化に繋がっています。」

煩雑化していた事務作業が半分以下に

 「地元野菜コーナーが多店舗で展開されるようになると、それまで農家さんと店舗で行われていた事務作業が膨大な件数となり、その対応にかかるウェイトが大きくなっていましたが、es-Marché (エスマルシェ)にはシステムでの売上管理の他、契約まわりや請求・支払業務といった運用のアウトソーシングサポートも含まれているので助かっています。自動化できないところの対応も含めてお願いすることができるので、導入前に比べると、事務作業全体のボリュームは半分以下にまで軽減されています」

es-Marché (エスマルシェ)を選んだ理由

 「システム導入の検討を始めた当初は、 es-Marché(エスマルシェ)も含めて、正直完璧なシステムというのはありませんでした。ですが、イーサポートリンクは、システムだけでなく生鮮業界にも熟知されていたこと、また実現したいことに合わせて機能拡張にも応じてくれた点などで高く評価しました。また、コスト面でも他のシステムに比べて良心的だったということもあり、導入に至りました」

優良農家を増やす手段として

 「es-Marché (エスマルシェ)の機能のひとつ、時間帯別の売上速報は農家さんにも評判がいいです。例えば、契約店舗に近い農家さんであれば、持って行った商品の完売が通知された時点で、まだ売れる商品が手元にあれば、その日のうちにもう一度納品に行くこともできます。ヤオコーに持って行ったら売れる、売れたらまた持っていくことができる、となれば農家さんのモチベーションも上がり、どんどん持って来てくれるようになります。
 地元のものを取り扱えるということは、チェーンストアであってもその店舗にしかない農家さんの商品があるという強みであり、近隣の競合店との差別化にもなります。
 地元野菜コーナーの売上は、ヤオコー全体としても重要な位置付けになっています。各店舗がいかに優良な農家さんを囲いこめるかにかかっているため、es-Marché (エスマルシェ)の機能がその助けになっているというのは大変ありがたいです」

アナログ業務に潜むインシデントを未然に回避する

 「es-Marché (エスマルシェ)導入以前のコード体系では仕組上、商品バーコードの貼り間違えなどは、農家さんの自己申告がなければ把握できませんでしたが、現在はインストアコードで細かく管理されているので、売上と同時にエラーを確認することができます。後日支払時に気づいて修正をかける必要がなくなったのと、エラー内容から店舗への注意喚起も速やかに行えるようになりました。インシデントになり得そうなことを未然に防げるようになったことは、会社の信用としても大きいです」

導入を検討される企業様へ一言!

 「es-Marché (エスマルシェ)を導入したことによって、アナログ業務が改善でき、多店舗での展開もスムーズに行えるようなりました。運営の煩雑さがなくなり、活躍する地元の農家さんが増えるということは、地域活性化・地産地消の推進・フードマイレージの削減等、社会問題の解決にも繋がっていきます。地元に密着した魅力的で力のある商品を置いていくということが、個店の強さとなり、地域に愛される企業の強みになると思います」